土木工事業界について解説
「土木工事って具体的にどんなことをしているの?」と疑問に思う方もいますよね。土木工事と聞くと道路の舗装などをイメージすることがありますが、他にも生活に欠かせない工事に関わっています。下記で土木工事の内容など土木工事業界についてご紹介します。
土木工事業界とは?
土木工事業界とは、道路やダムなど生活に欠かせないインフラ整備、災害が起きた時の復旧工事、街づくりに関わる工事などを行う業界のことです。一般的に、土木工事業界はさまざまな業種の会社が同時に関わります。
土木工事の種類
土木工事にはたくさんの種類があるので、ここでは5つの工事をご紹介します。
・道路工事…道路工事には段差をなくしたり、狭い道などを改良したりする道路改良工事や、老朽化してきた道路をメンテナンスしたり、標識やガードレールを交換したりする道路修繕工事があります。この他にも、道路開設工事や道路構造物工事が含まれます。
・ダム工事…ダム工事は台風や豪雨による水害、土砂災害などを防ぐために重要な工事で、ダム建設工事や貯水池ダム工事、砂防ダム工事という3つの工事に分けられます。
・橋梁(きょうりょう)工事…橋梁工事は橋を作る工事のことです。橋をかけて地域をつなぎ、人々が移動できるようにして、産業活動と地域社会に貢献しています。
・水道関連工事…生活に欠かせない水道に関連する工事も、土木工事の1つです。公道下などの下水道の配管工事や、下水処理場自体の敷地造成工事などがあります。
・河川工事…河川工事は河川の水害防止のために行われていて、河川改修工事や河川構造物工事などが含まれます。また、海岸工事という工事もあり、水底の土砂などを除去します。
土木工事業界はインフラ整備に重要
土木工事業界がインフラ整備を行うと、「フロー効果」と「ストック効果」が生まれるとされています。「フロー効果」とは、道路工事や治水工事など公共投資事業をすることで生産や雇用、消費といった経済活動が創り出され、短期的な経済全体の拡大が生まれることです。また、「ストック効果」とは、社会基盤と資本が整備されることで機能を発揮して中長期的にもたらされる効果のことで、安心・安全や生活の質が上がる効果、生産性を上げる効果などもあります。このように、土木工事業界がインフラ整備を行うことは人々の社会基盤や資本を機能させて、経済活動を創り出し、生活の質を上げることに貢献していると言えます。